時間泥棒 Time Thief

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【ニュース】コンビニのレジ袋は何故有料化するのか

Guten Tag!! 時間泥棒です。

今回は世間で話題となった今年7月1日から始まるコンビニレジ袋有料化がどうして行われているの?という疑問について書いていこうと思います。

 

Yahooニュース(話題の記事)

news.yahoo.co.jp

上記の記事はセブンイレブンファミリーマート・ローソンといった大手3社がコンビニのレジ袋を有料化するといった内容です。普段の生活に関わる人が多いからかYahooニュースのランキングやTwitterのトレンドで1位となるなど注目度が高いニュースとなっています。

 

スーパーやドラッグストアでは以前から有料化されていましたが、そもそも何故コンビニのレジ袋は有料化するのでしょうか。

 

有料化の理由その1.海洋プラスチックごみの減量マイクロプラスチックのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

style.nikkei.com

「よく環境問題に取り組むため!」といった声を聞きますが、具体的には海洋プラスチックごみを削減することが主目的だと言われているようです。

 

しかしこれに関して不可解な疑問が湧いてきます。 

 

疑問①レジ袋のプラスチックごみにおける割合はわずか2%

レジ袋は国内で年間に出るプラごみの2%程度とみられています

わずか2%分しか海洋プラスチックゴミを削減できないのです。正直気休め程度で根本的な解決にはなっていないように感じてなりません。

 

疑問②レジ袋の石油消費量は実は多くない

日本のレジ袋の消費量は年間360億枚と言われています。(参照URL:https://bihin-labo.com/検証%E3%80%82私たちは1年で一体何枚のレジ袋を使ってい/)つまり国民1人あたりで年間360枚使っている計算になります。

 

レジ袋1つあたりの石油消費量は約18.3㎖なので、日本のレジ袋における年間消費量は約65万9000㎘であり、国民1人当たりのレジ袋における年間石油消費量は約5ℓになります。

 

数字だけではピンときませんがこれって実はかなり不可解な数字になります。約5ℓというのは1年間ガソリン車で100km(東京と鎌倉を往復する距離)移動するのを控えれば消費しなくて済む程度の量なのです。

 

これを多いと感じるか少ないと感じるかは価値観次第ですが、1年レジ袋を使わなくても東京から鎌倉に車で往復移動するくらいの石油量しか削減できないとなると実はあまり大した量ではない気がします。交通量でも制限したほうがよほど環境の為になります。

 

あくまで個人的な意見ですが海洋プラスチックゴミ原料というのは実は消費者に説明するための表面的な理由に過ぎないのではないか?と思います

 

 有料化の理由その2.コンビニ業界のコスト削減コンビニエンスストアのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

wedge.ismedia.jp

環境問題は世界目線ですがコンビニの経営者的な目線でレジ袋を有料化する理由を考えたときに上げられるのがレジ袋のコスト削減

 

https://office-frt.com/452/によるとレジ袋1枚あたりのコストは1円(印刷有り)〜2円(印刷なし)になります。

 

1枚2円のレジ袋をこれまで1日500人の消費者に無料で配布していたと計算すると1日で1,000円、1ヶ月で30,000円のコスト削減となります。

環境問題に関してはあまり大きな消費量とは思えませんでしたが、コンビニやスーパーの店長目線で考えれば、大きなコスト削減に繋がります。

 

しかもレジ袋を渡せば利益まで出る上に、環境問題に取り組んでいると企業イメージも良くなり且つ国が有料化する様にお墨付きを与えてくれるのですから小売業界からすればまさに願ったり叶ったりの一石三鳥です。

 

真偽は定かではありませんが小売業界や産業界もレジ袋有料化に関してひそかに望んでいたのではないかと勘繰ってしまいます。

 

消費者からすれば金銭的負担が増えたり、ゴミ袋として活用できなくなるので不満が溜まるレジ袋有料化店舗目線で考えればありがたい話になるのですから不思議なものです。

 有料化の理由その3.東京五輪に向けた海外諸国へのアピール

外国人労働者が過去最高の146万人~プロが伝える現場での接し方 ...

世界目線、経営者目線ときて最後に日本目線での理由になります。

環境問題に取り組んでいることを諸外国にアピールするのにレジ袋有料化はわかりやすくうってつけの存在だったのではないかと推測できます。

 

実際にレジ袋有料化は数多くの国で採用されています。

https://www.city.kariya.lg.jp/smph/kurashi/gomirisaikuru/gomioshirase/rezibukuro_yuuryouka.htmlによると

有料化をはじめプラスチック製買物袋に対して何らかの規制を設けている国は、既に60カ国以上にのぼります。

とあります。”日本が遅れている国”だと五輪時に思われないように2020年度を目処に導入しようとしたのでしょう。

 

www.jiji.com

実際、時事通信の記事でも

来年7月24日から始まる東京五輪パラリンピック期間中には、レジ袋有料化を海外にアピールしたい考えで、今後、マイバッグ普及キャンペーンなどを通じて周知に努める

という風に書かれているので恐らく間違いないです。レジ袋有料化が外交的な理由とは驚きですね。

 

 まとめ 

如何でしたでしょうか。

個人的には環境問題くらいしか思い浮かばなかったのですが、小売店の経営者や国の利権まで絡んでくる話になるとは思わなかったので調べていて楽しかった反面、辟易としてしまいました。利害が一致した時はものすごい速さで物事は決まっていくのだなと逆に感心します。何はともあれ、レジ袋有料化は実施されるのでマイバッグの準備をお忘れなく!それでは、Auf Wiedersehen♪