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【ニュース】芸能人の不倫報道はなぜ気になるのか

Guten Morgen!! 時間泥棒です。

世間で話題のアンジャッシュ渡部さんの不倫報道からふとこう思いました。

(不倫は確かに悪いことだけど、どうしてここまで週刊誌やワイドショーに取り上げられるんだろう)と。

そこで今回は不倫報道の原因について書いていきたいと思います。

アンジャッシュ渡部、不倫

浮気現場を見つけた人のイラスト(女性) | かわいいフリー素材集 ...

bunshun.jp

3日前、「週刊文春」のスクープ記事でお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建さん(47)が不倫をしていたことが世間で大きく話題となりました。続報によると7人の女性と不貞関係にあったことが明らかになっています。奥さんや子どもを悲しませるような不貞行為自体は確かに許しがたい行為ですね。(実は私自身も幼少期に父親が不倫していたことで家庭内が揉めて離婚届を隠したという苦い思い出があります。)

 

しかし身内やファンであるならともかく赤の他人である芸能人の不倫報道に対して週刊誌やワイドショーの報道も一般人も些か過熱し過ぎているとも感じたので、自分なりに原因について考えをまとめてみました。

原因1.既婚している不倫者に対する嫉妬嫉妬のイラスト(女性)

先ず最初に挙げられる芸能人の不倫が気になる理由は「嫉妬」

diamond.jp

米国の文化人類学者、ボームも彼の著書『Hierarchy in the Forest』の中で、人類史の中で起こった暴力の多くは性に絡むもので、特に妻の浮気相手に対し、嫉妬に狂った夫が攻撃する、というのが殺人の中で最も大きな割合を占めると述べている。 

上記の記事によるといわゆる色恋沙汰の嫉妬に関する殺人は古代から非常に多いとされています。これは個人間の浮気相手にたいする感情ですが不倫報道に置き換えて考えてみると「己の環境に対する不満の捌け口」として不倫報道を消費しているのではないかと考えられます。

news.yahoo.co.jp

実際に日本の生涯未婚率は年々増加しています。週刊誌やワイドショーで不倫に対して怒ったり面白がる人たちは「自分は未婚であるにも関わらず、既婚している上に不貞行為を働いているなんて浮気しやがって・・・。」という思いが根底にあると考えられます。また既婚者であってもパートナーに不満を抱えている場合、「自分が我慢しているしできないのに浮気しやがって・・・。」と思っていることもあるかもしれません。

原因2.社会的制裁を与えたい

正義の鉄拳のイラスト

次に挙げられる理由はズバリ「社会的制裁を与えたい」という正義心です。

kindaipicks.com

社会心理学では、「公正世界信念」と呼ばれる概念があります。これは、「良いことをした人には良いことが、悪いことをした人には悪いことが起こるという信念です。人々はこのような、公正な世界の存在を信じ続けたいがため、不倫などの道徳違反を犯した人に対し「悪いことをしたのだから罰を受けて当然」と考え、強い非難やその人を追い込むようなコメントをしやすくなると考えられます。

前述の「嫉妬」が比較的表に出しにくい理由であることに対して、上記の「正義」による社会的制裁を与えたいという気持ちは建前として声高に主張しやすいといったことも考えられます。明らかに間違っていることを言えば批判されますが「不倫は悪い」という大義名分があれば自分が正義の味方として主張できるので非常に気持ちよくなれるので、そういった形で消費されることも遠因として考えられます。

原因3.イメージを壊されたから

ショックでメガネが割れた人のイラスト(男性) | かわいいフリー素材 ...

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「女性人気も高い佐々木希を裏切るスキャンダルだけに、渡部本人のイメージダウンは避けられず、グルメや高校野球ネタで、ここまで築き上げてきた地位もすべて失うことになるでしょう。渡部の芸能生命は風前の灯火です」

真偽は定かではありませんがある大手芸能事務所幹部はこのように述べているそうです。ファンの方は「応援していた芸能人に裏切られた」からこそ余計に報道に対して過剰に反応してしまうのかもしれません。また今回は奥さんも芸能人ということもあり、「応援している芸能人を蔑ろにされているのが許せないという感情」が今回の不倫報道に拍車をかけたともいえそうです。

これら3つの需要から不倫報道が生まれる

 

先に挙げた理由は一般人目線でしたが、こちらは報道側の目線の理由です。上記三つの理由から一般人に需要があれば当然、週刊誌は書きます。こうして報道は過熱するのです。

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週刊誌OBとしていう。日本で一番プライバシーについて考えているのは、週刊誌の編集者たちであること間違いない。文春の新谷学編集長も、ギリギリまでプライバシーについて考えているはずだ。

ただ私は週刊誌がゴシップ記事を書くことに関しては全く問題ないと考えています。確かにプライバシー保護の観点から言えば不倫報道は人言侵害だと考えて眉をひそめる人もいるかもしれません。しかし週刊誌は”大手マスコミが報道できないこと”を主軸にこれまで存続してきました。ゴシップ記事を書きたくて報道している訳ではなく”いい子ちゃんの大手マスコミ”が大っぴらに出来ない内容を書くというニッチなニーズに応える為に書いているいわば必要悪です。不倫を行うこと自体が間違いであると同時に、それを求める社会こそが諸悪の根源なのだと思います。

まとめ

  1. 己の環境に対する不満の捌け口
  2. 公正な世界の存在を信じ続けたい
  3. イメージを裏切られたからこそ過剰に反応

といった感情の揺れ動きから不倫報道は加熱することがわかりました。また不倫について調べていく中で気になるツイートがあったので最後に共有します。

これはかつて”ゲス不倫”というフレーズで週刊文春に不倫報道をされたゲスの極み乙女・ボーカル川谷絵音さんによる言葉です。

 

確かに不倫は許されざることです。嫉妬も正義心もショックもわかります。

 

しかし「本当の意味で不倫で本人を責めていいのは身内や当事者だけなのだ」ということは忘れてはいけないのだと感じました。

それでは、Auf Wiedersehen!!