【ニュース】なぜ250円の美味しいラーメンは売れないのか
Guten morgen !! 時間泥棒です。
今回は朝日新聞の街ダネ記事で感じた「なぜ、安すぎるラーメンは売れないのか」という疑問について答えていきたいと思います。
美味しいラーメンを250円で販売する店
朝日新聞の街ダネ記事で250円という破格の値段でラーメンを提供しているにも関わらずお客さんが来ないお店がある事が報じられました。元の記事に写真が掲載されていたのですが500円で販売されていても不思議ではないくらいに美味しそうなラーメンでした。
なぜこのラーメンは売れないのでしょうか。
答えは安かろう、悪かろうという考え方
250円のラーメンが売れない原因はズバリ消費者の「安かろう、悪かろう」という考え方にあります。「安かろう、悪かろう」とは”安すぎるものは原価がかかっていないから品質が悪い”ということを表す慣用句です。福岡大学の太宰潮教授は論文の中で価格には品質のバロメーター機能がある為、安くしすぎるとものが売れないと述べています。(https://www.jstage.jst.go.jp/article/acs1993/14/1-2/14_1-2_43/_pdf/-char/ja)
つまり人は「価格が高いラーメンなら美味しいだろうから食べよう」と考えるけれど、「価格が安いラーメンなら美味しくないだろうから食べるのをやめよう」と思い込んでしまうのです。
実際には美味しいラーメンであっても第一印象が良くないが為に、新規客が少ないのです。常連客の人も初めて知ったときには入ろうと思わなかったけど友人に紹介されて行ったら美味しかったと記事中で書かれています。
商品・サービスには適正価格がある
私たちは品質が良くて安い商品なら売れる と安易に思いがちですが、それは間違いです。商品やサービスには適性価格というものが存在し、企業は適正価格を元に商品の価値を決めています。
そして適正価格を決める際にはPSM分析という手法が使われます。企業は顧客に対してアンケートでどの価格が高い(安い)と感じるかを聞いて、その結果から四つの線グラフを作り、その交点から上限価格・下限価格・理想価格・妥協価格を算出するのです。
適正価格はあくまで参考指標に過ぎませんが、今回の場合は下限価格より安い価格で販売してしまったことが裏目に出てしまったのかなと思います。
さいごに
如何でしたでしょうか。
個人的にはラーメン屋店主のお客さんを第一に考えて値段を安く維持しようとする心意気は凄く大好きなのですが、こういった落とし穴もあるから商売って難しいのだなと考えさせられました。(まだ私も学生ですけど)
それでは、Auf Wiedersehen!!